そうだ!フィリピンに住もう

フィリピンの南部ダバオ市に移住した中年男えくえくのブログ

夜明けが来ても日は昇るかわからない@フィリピン

皆さん、こんにちは。えくえくです(#^.^#)

今回は前回ブログの続きで、先日の中間選挙で圧倒的な国民の支持を得たドゥテルテ政権の今後について考えてみました。結論から言うと、100年かけてじっくりダメにしてきたこの国を大統領の任期たったの6年で、劇的にこの国を変えられるわけはなく、教育改革などを含め根本的に改善されるのは少なくともあと10年先と考えてます。

 

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1.尻拭い

大統領就任から精力的に動き、一つ一つ結果を出してきたドゥテルテ大統領ですが、任期中にまずやらなければならないのは、歴代政権が残してきた負の遺産の尻拭いからです。もっとわかりやすく言えば、「リビングルームのリフォームをするのに、あまりのゴミの多さに掃除ばかりで、なかなか工事に取り掛かれない」ということです。

 

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ドゥテルテ政権発足後、大統領はそれまで政府に対する賄賂の温床だった大企業の税金など未払いの取り立てを強化しました。その代表格とも言えるフィリピン航空(PAL)は、1999年からマニラ空港第2ターミナル(通称T2)を独占的に使ってきましたが、民間航空局などへの未払い額は72億ペソに達してました。そしてPALに対して一括納付を要請した運輸省に対し、PALは7年の猶予を求め、ドゥテルテ氏の逆鱗に触れました。

 

「10日間やるから、それまでに払わなければ、T2は閉鎖する」と、ドゥテルテ大統領は演説でPAL会長で大手財閥LTグループを率いるルシオ・タン氏を名指しし、T2の使用料など未納金を早く払うよう迫った結果、PALは期限内に未納金を支払い、この件は一件落着しました。但し経営状態のよくなかったPALは外国企業へ身売りする可能性も出てきました。これは私の推測ですが、大統領は「たとえ国を代表する企業を外国へ身売りしても飛行機は飛ぶ。国民生活には問題ないだろう」と考えてるに違いないと、この時思いました。

 

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司法長官という要職にありながら、麻薬密売人から多額の賄賂をもらい、何かと便宜を図っていた政治家がいました。その名はレイラ・デ・リマ(通称デリマ)という女性で(上の画像)、アキノ前大統領の腹心でした。とんでもない動画があるので、まずはこちら↓をご覧ください。

www.facebook.com

どうですか?もう怒りを通り越して笑うしかないですよね。これは収監中の大物麻薬密売人が、デリマは悪くない~♬と、この時裁判中だったデリマに応援歌を歌っているのです。他にも刑務所内の麻薬密売人の誕生日に参加したビデオや、見ただけでも吐き気がする麻薬密売人とのスキャンダルビデオなど、あるわあるわ・・・・

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しかしデリマは数々の動かぬ証拠が出てきても、法廷で「でっちあげ」と平気で言ってました。厚顔無恥とはまさにこのことです。そしてドゥテルテ大統領の指示による麻薬密売人の処刑のことをいっちょまえに「人権侵害だ」などと非難してました。ま、そりゃそうです、密売人が殺されてしまえば、デリマの商売あがったりですからね。そしてアキノ前大統領はこんなやつを6年間も擁護してきたのです。

フィリピンでも極悪人が入所し、最も厳しいと言われる刑務所の一室がパーティ用に使われ、豪華な食べ物やお酒が持ち込まれてカラオケ大会。刑務所の所長や刑務官はたっぷりの賄賂をもらっているので何も言わない・・・このようにフィリピンの司法と警察は腐りきってました。

 

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そんな腐敗仕切った警察司法の中で裁判を行えばどうなるかわかりますか?麻薬密売人はすぐに無罪放免となり、検察側の勇気ある証人はたちまち殺されてしまうのです。ドゥテルテ大統領の「麻薬密売者の処刑」という超法規的措置は強権的と言われてますが、実際この国ではこの選択肢しかないのです。

 

しかしデリマはそれを人権侵害として、親分のアキノ前大統領や現副大統領ロブレド(上の画像)など自由党の一派で、アメリカや国連やEUに訴えました。結果、アメリカや国連はドゥテルテ大統領に警告を発するというバカな図式・・・残念ながら我が国日本もそれに乗せられてました。下の動画をご覧ください。もうわけわかりません・・・

https://twitter.com/amnesty_or_jp/status/976637918537134080

 

現在は改善されつつも、そもそもマスコミは自由党に支配されてきました。国外にニュースを発信する時も「ドゥテルテ大統領の人権侵害」という面だけクローズアップされます。私は「日本のマスコミはフィリピンに特派員がいないのではないか?」と思ってます。マラウイで起きたテロ、首謀者のマウテグループがISの旗を持ってただけで、ISの犯行と報道してたのはもう笑うしかありませんでした。全然関係ないのに・・・

 

少し話は逸れましたが、この国の政治は歴代政権が残してきた負の遺産の整理から始めなければならないのです。はっきり言ってこの負の遺産の整理だけでも、大統領の任期6年では無理でしょう。しかも大統領の任期は残り3年しかありません。真っ暗闇だったこの国は、現在夜明けの状態と言っていいと思います。但し現行の法律では大統領の続投はできないので、次期大統領選の結果次第では、またこの国が闇の中に逆戻りかもしれないのです。つまり日は昇るかどうかはまだわからないということです。

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2.  大統領の娘サラ・ドゥテルテ 

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今回の中間選挙の結果を受け、次期大統領の最有力候補にドゥテルテ大統領の長女で、私が住むダバオ市の市長サラ・ドゥテルテ(上の画像右)の名前がにわかに浮上してきました。今回の中間選挙はまさにドゥテルテ陣営の圧勝で、ドゥテルテ体制がより強固に残り3年の任期後半も維持されることになりました。まずは夜明けの状態と言っていいと思います。今後も歴代政権の負の遺産を整理しつつ、死刑制度復活や刑事罰適用年齢の引下げ、さらには大統領再選を禁止する現憲法改正に伴う大統領任期延長論などの議論などが活発化すると思われます。

 

今回の選挙でドゥテルテ陣営の選対部長とし奔走したのがドゥテルテ大統領の地元、ダバオ市で市長を務める長女サラ・ドゥテルテです。サラは「しばらくはダバオ市長の職に専念したい」と言ってますが、昨年2月には全国政党「改革党」を結成しました。

 

今回の中間選挙上院選では故マルコス元大統領の長女アイミー・マルコスが属する国民党と協力関係を結び、同氏やエストラーダ元大統領の長男など、有力政治家一族の推薦を引き受け、サラの改革党からも13人の候補者を擁立しました。

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中間選挙の運動が始まった2月にサルバドール・パネロ大統領報道官は「サラが父親の後継者として大統領になっても驚かない」と公言しており、さらに「実際にサラを次期大統領に担ぐ動きもある。支持者は彼女とドゥテルテ大統領が瓜二つで、度胸、インテリジェンス、意志の強さで突出している」と、政府高官として初めて、次期大統領選にサラの出馬をほのめかす発言をしました。またサラの豪腕ぶりに、ドゥテルテ大統領も「ドゥテルテ一家はサラが牛耳っている」とさえ言ってます。この彼女の素養は、ドゥテルテ氏が大統領選挙戦に出馬する数年前に広く知れ渡るようになりました。

 

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上の画像はダバオ市内のドゥテルテ大統領の家です。前大統領アキノの自由党に属する政治家の家などは、家というよりほとんどお城なのに対し、いかに庶民派かおわかり頂けると思います。但し庶民派とはいえ、父親が元州知事で弁護士、母親は教師というインテリ出身家系出身でもあります。つまりあの数々の暴言はパフォーマンスなのです。

 

ドゥテルテ氏は10年ほどダバオ地検検事を歴任した後、父親の後を継ぐ形で政界入り。7期当選で22年間ダバオ市長に椅子に座り、その豪腕を振るいました。その間、下院議員選挙に立候補し当選、中央政界での経験もあります。フィリピンには「3期9年以上連続して市長職に就けない」という法律があり、自分の身内に4期目の席を渡す一方、当人は下院議員などに立候補し、3年後に元職に返り咲くという手法が通例としてあります。ドゥテルテ氏もこの手法を使い、娘に一時期市長の座を明け渡し、副市長も務めたこともありました。

 

サラは父親と同じく弁護士出身で、政界進出は2007年、市長として立候補する父親のサポート役として副市長で初当選しました。なわけで私たちダバオ市民にとっては大変馴染みのある政治家なのです。そして2010年の改選では父親に代わり当時最年少で女性初のダバオ市長に就任しました。しかし何の実績もなかったサラが当選できたのは、紛れもなく父ロドリゴ・ドゥテルテの七光りでした。対立候補は元下院議長の大物でしたから。

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このサラ・ドゥテルテの名が一躍全国区になったのは、当時ダバオ市裁判所の執行官に顔面パンチを浴びせた時でした。事件は2011年7月、ダバオ市内の不法占拠地域の立ち退きを巡り、住民側と立ち退きを執行する裁判所の執行官側との間で投石騒ぎが発生。ここにサラ市長が乗り込み「立ち退きを2時間待て」と言ったが無視されて激怒したのです。執行官を手招きで呼び込み、胸ぐらを掴んで顔面に4発のパンチを浴びせました。

 

そしてこの一部始終が全国放送のニュースで繰り返し流されました。しかし批判がある一方、擁護する声も多かったのです。

www.youtube.com

 

刑事事件にはなったものの、サラ市長はごく軽い停職で無罪放免されました。父親のドゥテルテ副市長は「謝罪する必要はない。市民を擁護したのだからむしろ誇りに思え」と持論を展開し、サラを批判するメディアを攻撃し、娘を擁護しました。

 

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この事件に代表されるように、サラは政治家としてもドゥテルテ流で育てられました。サラの豪腕ぶりは父親譲りのようですが、その容姿は全くの別物です。サラはドゥテルテ氏とその別れた妻、ドイツ系の元客室乗務員のジムマーマンさんとの間に生まれたハーフ系です。ドゥテルテ大統領との間に、サラと息子2人、計3人の子供を産んだジムマーマンさんは「サラは彼の秘蔵っ子で最も優秀」「父親と最も仲が良く、父親の最大の支持者」と言っており、母親も太鼓判を押すドゥテルテ一家のエース的存在なのです。

 

ドゥテルテ大統領は大統領就任の翌年、2017年には早くも「自分の後継者はサラ以外にいない」と明言してます。大統領になるための帝王学を身に着けさせるため、一市長にしか過ぎないサラを海外の要人や首脳との会談に同席させていたのは、日本で言えば故田中角栄が娘の田中真紀子にしていた帝王学とよく似てます。

 

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昨年4月には、中国海南島で開催された習近平中国国家主席主催「博鰲アジアフォーラム」にサラを同行させ、習国家主席ドゥテルテ大統領の首脳会談にも列席、習主席と面会までしています。さらに今年2月にはダバオ市を訪問した日本の河野太郎外相とも会談(上の画像)。日中双方とも昨年末から今年にかけて、ダバオに総領事館を開設しており、これは明らかに次の大統領を見据えてのことと推測されます。

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最近になってサラは2022年の次期大統領選について「2021年1月になれば、答えは出ているだろう」と出馬の可能性に言及しました。フィリピンの歴史は常に有力な政治家一族がその時代時代に必ずいて、その一族に国民は支配されてきました。そしてドゥテルテ大統領誕生の背景には、財閥の影も含んだ一族支配に国民が反旗を翻したとも言えるのです。

 

3.  さて今後は・・・

ドゥテルテ大統領の後継者が娘になった場合、国民感情はどうなると思いますか?マスコミの皆さんの期待に反し、「ドゥテルテ王国?また一族支配?」という国民感情は非常に少ないのです。最近ドゥテルテ大統領の上げ足を取ろうと躍起だった自由党が見つけたのは、一国の大統領としては少額の700万ペソ(1500万円)、前年度より所得が増えたというだけで、「資産隠し資産隠し」と一生懸命連呼しているのは、上院議員選で一議席も取れなかった党だけに哀れにしか映りません。

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マルコス独裁時代に検事に任官されたドゥテルテ大統領は、歴代政権が拒否したマルコスの英雄墓地埋葬を許可し、マルコス家擁護の立場を取っています。娘のサラも上院選出馬のマルコスの娘アイミー・マルコスの政党と共闘し、推薦を引き受けました。実際、先の副大統領選も上の画像のようなアキノ前大統領による得票操作がなければ(現在係争中)、マルコスの息子ボンボン・マルコスが現在副大統領になっていたはずで、任務ももっとスムーズに出来ていたでしょう。

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ところがこれに茶々を入れるのがメディアで、残念なことに日本のメディアも含まれます。日本のマスコミ各社はおそらく現地フィリピンに特派員がいなく、影響力が落ちたとはいえ、今まで自由党に情報統制されていたabs-cbnから情報をもらっているのでしょう。中間選挙の結果を受け、「ドゥテルテ氏はマルコス一族に近づき、かつてのマルコス王国ならぬドゥテルテ王国を築こうと目論んでいる」という穿った見方をすでにしています。

 

全く見当はずれもいいとこで、「改革路線を続行するのに信頼できる人物に引き継ぎたい」という話を「強権政治」だの「悪しき改革者」「暴言王」「フィリピンのトランプ」などという単語を使って報道します。ニュースを面白おかしくすれば、視聴率を取れると思ってるのでしょう。

 

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上の画像は前回の大統領選立候補者で、左からビナイ、ドゥテルテ 、ポー、ロハスサンティアゴです。ポーが意外に人気があったことで、勢力バランスが崩れました。フィリピン国民は3年後の大統領選で誰を支持するのか?誰が大統領に立候補するのか?現大統領のように想定外のスーパースターは出てくるのか?さてサラは立候補するのか?この国は首相公選制ですから、何が起きるか予測できません。いずれにしても次期大統領選はこの国の分水嶺になるはずです。さてどうなりますかね⁉️

 

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