皆さん、こんにちは。えくえくです(^_^) 最近よく日本にいる友人知人と「英語かタガログか」みたいな話になります。これについてはそれおそらくロックダウンの影響で、フィリピンに来れないから、日本にいるうちに語学を勉強して来る準備しておこう的な考えの人が増えたからだと思います。
というのはコロナ禍以前は、友人知人とそういう話をしたことがあまりなかったからなのです。で、今回はフィリピン英語の話をしますが、私の友人に限らず、日本の皆さんは「フィリピン英語」を誤解してるような気がするのです。
というわけで、その誤解を解くためにYouTubeに動画を投稿しました。
尚、32分と長い動画なので、チャプター分けしました。ご興味のある項目だけでも、ぜひご視聴くださいませ!!ではこの動画内容を一部抜粋して紹介します。
「フィリピン英語はなまってるかどうか?」という話をツイッターなどSNSでも多く見られます。しかし私はこのトピックそのものの意味がよくわかりません。
日本の方が基準にしてるのはアメリカ英語で、たしかにフィリピン英語はアメリカ英語とは違います。しかし英語はイングリッシュ、本家はイギリスですよね。なまってるかどうかと言うなら、発音やスぺルも少なからず違う単語があるアメリカ英語がそもそもなまってるわけです。
つまりそもそもなまってるアメリカ英語と少し違うから、フィリピン英語はなまってるというのは、意味がよくわからないということなのです。
ガイドブックなどを見ると、「フィリピンは英語ができる国」と書いてあります。しかし正解は「できる人もいるし、できない人もいる」なのです。ではどういう人ができて、どういう人ができないのか?
フィリピン人の英語能力は所得層別に分かれています。1%の富裕層はかなりうまく、9%の中間所得層はまあまあうまいです。そして60%の低所得層の上位30%ぐらいは一応できるというレベルで、下位30%はあまりできません。あと30%の貧困層はほとんどできないという分布になってます。
つまり「英語ができる」と言えるのは、1%の富裕層と9%の中間所得層と、60%の低所得層の上位30%ぐらいで、1+9+30=40と、まあ4割・・・多目に見ても5割ぐらいの人が「英語ができる」と言えると思います。これは日本人よりもかなり高確率で「英語ができる」ということになりますよね。
この所得層の違いとは、イコール教育水準です。私立校に行けるかどうか?で決まります。ちなみに私立に行けるのは、たいてい中間所得層以上ですから、国民のほんの一握りしか私立校に行けないことになります。
但し先生のレベルは公立の先生の方がいいのです。公立の先生は教員免許を持ってる国家有資格者ですが、私立の先生は無資格でもできるから、教員免許を取るまで私立という人が多いぐらいです。
では何が問題なのか?これは親なんです。子供は悪くないんです、親が悪いんです。親が家の仕事をやらせたり、小さい子供の面倒を見させるから子供は学校に行けない。物乞いの子供、あれはたいてい親がやらせているのです。親が子供を学校に行かせないから、小学校の卒業率はいまだに8割程度なのです。公立学校は無償ですから。
もう一つ日本の皆さんが勘違いしてるのは、「在日フィリピン人はあまり英語ができない」ということなんです。おそらく「英語ができる」と言えるのは1〜2割程度だと思います。
日本の方は「フィリピン人はみんな英語ができる」と思ってるんですよね。そりゃ日本にフィリピン人100人いれば、5人や6人はうまいという人もいるでしょうが、そもそも英語がうまいなら、欧米に比べて給料の安い日本に行くわけないんですよ。
もちろん「日本に親戚がいるから安心感がある」とか「日本に魅力を感じて」という人もいますが、普通は給料が高い方の国に行くでしょ。
このフィリピン人の英語力については地域差があります。結論から言うと、ルソンの人、つまりタガログ圏の人の方が英語がうまいです。それはなぜか?
答えは簡単なんです。ルソンの人は公用語であるタガログを普段使ってるから、英語を覚えるのはプラス1だからです。
例えば私が住んでるダバオ市、ここだけでなくミンダナオ島全体、ルソンの人に比べると、英語をできる確率は下がります。
でもこれはしょうがないんです。ここはビサヤ語圏で、日常会話として話す言葉は100%ビサヤ、例えば英語の先生でさえ日常会話はビサヤになります。
でも学校では公用語のタガログなのです。ダバオ市民などビサヤ圏の人たちにとって、タガログは外国語と同じなのです。つまり第1外国語がタガログで、第2外国語が英語みたいな感じですから、第1外国語が英語になるタガログ圏の人たちと比べるとハンデがあるわけです。外国語を2つ覚えなければならないからです。
尚、これについてはミンダナオだけでなく、現地語がタガログ以外の地域でも同じことだと思います。
1%富裕層の人たちや9%の中間所得層の人たちはアメリカ英語に近いですが、一般的なフィリピン人の英語は限りなく和製英語に近くなります。
これはアルファベットをそのまま発音するからです。というわけでフィリピン英語は聞き取りやすいので、英語初心者にはオススメです。
そもそもフィリピン英語を覚えたい人で、TOEICやTOEFLで高得点を取り、いい大学へ行って、モルガン・スタンレーに入りたいとか外交官になりたいという人はいないはずです。
たいてい外国人とのコミュニケーションツールとして英語を覚えたいということだと思います。で、このフィリピン英語はたしかにアメリカ英語とは違うのですが、アメリカ人には十分通じるのです。これも日本の方が勘違いしている大きな点なのです。
フィリピン英語にはフィリピン特有の英語もあるので、そんなに数は多くないけど、覚えておいた方がいいのもいくつかあります。。
トイレ CR
バイク motor
自転車 bike
パンク修理 vulcanizer
停電 brown out
お会計 bill out
携帯などのチャージ load
携帯のプリペイドカード load card
充電切れ lobat
などフィリピン特有の英語があるのですが、これは外国人には通じない英語で、こっちが覚えるよりしょうがないということです。
結論というか個人的な意見ですが、私はフィリピン英語が好きです。それはアメリカ英語に寄せてない、つまりアメリカに媚びてない感じが好きだからなのです。
実は私は40年近く前、アメリカの大学へ行ってました。で、ある日の授業、一般教養の教科書にこんなことが書かれてました。
第二次世界大戦が終わり、アメリカは日本を占領するかどうか考えたが、日本は石油などの資源がないのでやめた。そして日本の良さは何か考えた。それは日本人は勤勉ということ。だから憲法に国民の義務として教育、労働、納税を決め、その納税分でアメリカ国債を買わせ、アメリカ経済を下支えする国にしようとした。
そして故鳩山一郎氏の別荘に隠れていたハト派の吉田茂を探し出し、総理大臣にし、憲法制定し、それを道具に間接的に日本を統治することに成功した・・・と、授業で言われて、私は若かったこともあり、頭にきて、ちょっと暴れました。で、当然教室を追い出されたわけです。まあ日本は私一人だったんで、究極のアウェイでした。
当時の私は、そんなことあるわけないと思って、他の大学のテキストやアメリカ以外の国の歴史文献調べたのですが、だいたいそんな感じでした。まあ日本もフィリピンも、どの国も自国の歴史については、都合の悪いことは書いてないもんだなと思いました。
結局、日本人というのはアメリカの国債を買うために生かされてる民族なんだなと思います。事実関係はわからないにしても、今の日本はアメリカが描いた青写真通りになってます。でも私はそんなのまっぴらごめんなのです。
私は自他共に認める自由人で、右でも左でもなく宗教もなく、特別何かの思想があるわけではないですが、会ったこともない他人にマインドコントロールされて生きるのは嫌なんです。そしてもう戦争終わって70年も経つわけですから、いい加減にアメリカの呪縛から逃れるべきだと思ってます。
英語もそうです。英語なんて元々アメリカのものじゃないのに、気がついたらアメリカ英語が国際基準になっている。アメリカがそんなに偉いのか?と思います。
私はアメリカ英語とは違う独自の英語を胸を張ってしゃべるフィリピン人が好きです。特にドゥテルテ大統領のビサヤなまり英語は、アメリカに媚びておらず、地元の誇りを捨てない感じがビシビシ伝わってきて大好きです。
で、私はここフィリピンでどうしてるか?英語を封印して生きています。それはなぜか?フィリピン人にとって英語はよそ行きの言葉。つまり英語を使うと、相手を緊張させてしまうのです。それと英語だと本音が聞き出せなくなるという、こちら側のデメリットもあります。
いかがでしたでしょうか!英語の用途は人それぞれですから、私の意見はこんな感じですが、それぞれの環境でまた違う意見があると思います。
それでもやっぱりアメリカ英語のマネするってのはどうも嫌なんですよね。というわけで私の英語はどんどんアメリカ英語とはかけ離れたものになってきましたが、それはそれでいいと思ってます。
今回の話、私の考えが正しいと言ってるわけではありません。私も含めて、今までにアメリカ英語を勉強された方、今現在勉強してる方々が間違ったことをしてるということでもありません。「英語は人それぞれでいい」というのが私の考えなのです。
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